聖観世音菩薩

聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)

聖観世音菩薩 しょうかんぜおんぼさつ

ご本尊 聖観世音菩薩 しょうかんぜおんぼさつ (秘仏)は 行基 ぎょうき の作と伝えられ、古くより安産、子授、子育安全の為に信仰し、遠近参詣の信者、日として絶ゆることなく感応を蒙らしめ、まことに霊験多き観音妙智力の祈祷霊場としてご結縁いただいております。
*本尊 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
本尊 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)

観音さまの 妙智力 みょうちりき (観音さまの不思議な 智慧 ちえ の力)

仏教で庶民の広い支持を得た信仰の三大信仰は観音さま・地蔵さま・不動さまです。この中でひときわ目立って支持されているのが何といっても観音さまであり人々の生活に根をおろした観音信仰はさまざまなところにうかがえます。

観音さまの正式名称は「 観世音菩薩 かんぜおんぼさつ 」または「 観自在菩薩 かんじざいぼさつ 」であるが観世音菩薩の呼び名に従うと世の人々の音声を観じて苦しみを救う菩薩ということになります。これは人々の為に思いのまま力をふるう菩薩という方が正確なのです。
観音経 かんのんぎょう 」のなかに人々の音声を観じて人々の苦しみを聞いてそれを救う為に神通力を発揮する「菩薩の中の菩薩」が観音さまでありまた 七難 しちなん を除いて 三毒 さんどく を消すと説かれています。この七難とは火難(やかれる)水難(溺れる)風難(翻弄される) 刀杖 とうじょう の難(身を切られる) 鬼難 きなん (鬼を見る) 枷鎖 かさ の難(しばられる) 怨賊 おんぞく の難(うばわれる)例えば殺されそうになったとき「 南無大慈大悲観世音菩薩 なむだいずだいひかんぜおんぼさつ 」と称えたならばその刀がばらばらになって命が助かるとか猛火の中に突き落とされても焼かれることはないという大変ご利益があると説かれています。
また三毒とは とん (むさぼり) じん (いかり) (ぐちる)の三つを指します。これらを清めて消し去ってくれる。と説かれています。

その外にも立派な男の子が生みたいと祈れば徳と知恵を備えた男の子が得られるし、美しい女の子を願えば慈悲深く優しい女の子が生まれるというようなことまで観音さまのご利益のうちに入るのであります。こうして観音さまのお力を信じて念ずれば怨みはことごとく退散するというさまざまなお力があるとお経では教えています。